ステンレス(SUS303) 旋盤加工に関するキホンと加工を徹底解説!

ステンレス(SUS303) 旋盤加工に関するキホンと加工を徹底解説!

ステンレス(SUS)は、難削材の一種で、鉄(Fe)を主成分とし、クロム(Cr)やニッケル(Ni)を含有させた合金です。一般的な定義としては、クロムを11%以上含有させた鋼をステンレス鋼としています。また、11%以上になると錆びにくさ(耐食性)が飛躍的に向上するとされており、このクロムの含有量が増えることで耐食性や耐熱性が非常に高くなる材質です。本ページでは、SUS303材に関する素材特性から、旋盤加工におけるキホンを徹底解説いたします。

オーステナイト系ステンレス(SUS300系)

まずはオーステナイト系ステンレスに関する解説をいたします。SUS303材はオーステナイト系ステンレスという分類に属しています。
このオーステナイト系ステンレスというのは、SUS304に代表され、加工全般で「ステンレス加工」というとオーステナイト系ステンレスを指し、ステンレス素材の中でも最も一般的な材質と言えます。また、延性および靭性が優れており、耐食性も優れ、低温、高温環境下でも変化が少ない、優れた材質であるといえます。

当社でも、このオーステナイト系ステンレスの旋盤加工実績が多数あり、SUS303・SUS304・SUS304Lや、SUS316・SUS316L・SUS317などの加工実績があります。

本ページでは、SUS303について、より詳しく、お伝えいたします。

SUS303の塑性と加工特性

SUS303は、リンと硫黄を添加した切削加工用ステンレスの一種で、18Cr-8Ni-高S型の組成を持ち、切削性、加工性、被削性、耐焼付性を向上させた、快削ステンレス鋼材です。

よりSUS303を理解する上では、SUS304と比較して理解を進めることが分かりやすいと言えます。具体的には、SUS304というのは、耐食性に優れ、食品機械や化学薬品装置に使用されます。一方SUS303は、SUS304程の耐食性は持っておらず、加工性という点ではSUS303よりも優れており、S45Cなどの一般的な鉄系素材と同等の加工性を持つともいわれています。

さらに、説明をすると、他のオーステナイト系ステンレスはリンの含有量は、0.045%以下、硫黄の含有量は、0.03%以下である一方、SUS303の含有量は、リンが0.20%以下、硫黄は0.15%以上と含有量が高い点が組成上の特長と言えます。

先に耐食性や切削性について触れていましたが、リンと硫黄の含有量を多くすると、粘り気が少なくなり、切削性に優れるという特徴をもつため、SUS303は他のオーステナイト系ステンレスに比べ快削ステンレス鋼とも言われています。

また被削性・耐焼付性も優れているので、深い穴、溝やポケットなどドリルが入りにくく、形状が複雑な製品を望む場合には、SuS303を選択することをおススメしています。

SUS303の旋盤加工事例

次に、当社のSUS303の旋盤加工事例についてご紹介をいたします。今後、新たに製作をするSUS303旋盤加工品の事例を随時掲載していきます。

また、先にご説明の通り、SUS303と比較して加工が難しいとされるSUS304で実現した加工事例は形状としてはすべて対応可能です。「SUS304材となっている、この形状をSUS303で実現可能ですか?」というお引き合いもお待ちしております!

ステンレス(SUS304)旋盤加工品‐高精度ハウジング-

本SUS304の旋盤加工事例は、ステンレス精密旋盤加工.COMで加工した、ステンレス製スリーブ形状品です。
サイズは、φ490mm×170mmとなっています。プラント業界向けの旋盤加工品です。
今回は鍛造材より削り込むことでスリーブ形状としています。切削量が非常に多い製品ですので、φ500mm弱で厚みも150mmを超えていますが、人の手で持ち上げられる重量の製品です。

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ステンレス(SUS304)旋盤加工品‐高精度ハウジング-

ステンレス(SUS304-鍛造材-)旋盤加工品-ケース-

本旋盤加工品は、ステンレス精密旋盤加工.COMが製作をした、ステンレス製ケースです。材質はSUS304の鍛造材を使用しており、当社の旋盤加工の中でも最大径に近い製品で大きさはφ570×100です。

内径部へのテーパー加工

加工におけるポイントは、裏面から見ると内径にテーパー掘り込みがある点です。工程としてはΦ570mm~580mmの素材から手で持てる重さまで削り込んでいきます。ロットが1個で製品の強度が求められることから、削り出しによる加工という指示になっていました。

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ステンレス(SUS304-鍛造材-)旋盤加工品-ケース-

ステンレス(SUS304)旋盤加工品‐薄肉スリーブ-

こちらは、当社で加工を行った薄肉スリーブ製品です。製品のスペックとしては、材質:SUS304・製品サイズ:φ60×50・最小肉厚:0.5mmとなります。加工におけるポイントとしては、肉厚が薄肉になりますので、加工する際に工夫が必要です。

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ステンレス(SUS304)旋盤加工品‐薄肉スリーブ-

ステンレスへの精密旋盤加工について

ステンレス旋盤加工とは?

ステンレス(SUS304) 旋盤加工に関するキホンと加工を徹底解説!